メダカは大きくなったら何になる?

 近所の生花店の前を通りかかったら、大きなビニール鉢に入ったハスが売られていた。2つ蕾がついている。ハスは好きな花なので、こんな風に栽培できるんだと思うとなんだか新鮮な感じがして、衝動買いしてしまった。水を抜いてビニール袋に入れてもらい、よいしょよいしょと家のベランダまで運んできて水を注ぎ入れると、即席の池ができた。そして、思いついてペットショップでメダカを5匹買ってきてその中に入れた。 

 何年か前にも、メダカを飼ったことがある。巣鴨の地蔵通りをぶらぶらしていたら、金魚を売る露店が出ていた。そのとき、私はちょっとさみしかったような気がする。それで金魚でも飼おうかと思ったのだけれど、メダカは強いから金魚よりメダカにしたらいいよ、と金魚を売るおじさんにアドバイスされ、メダカを10匹買ったのだった。毎日エサをやって、水もこまめに換えていたし、しばらくはメダカも元気だったのだけれど、真夏の暑さがいけなかったようだ。夜に帰宅してのぞいてみると、朝は元気に泳いでいたメダカが、シラスのような目をして浮いているのだった。そうして1匹、また1匹とメダカはいなくなり、結局全滅してしまった。ああ、私はメダカも飼えない女なんだわ、と悲しくなってこれまで自粛していたのだった。 

 今のところ、メダカは元気に泳いでいる。エサをやろうとハスの鉢をのぞくたび、シラスのように浮いていないかちょっとドキドキするけど。

 メダカを飼いはじめたとある人に話したら、「へえ、メダカって大きくなったら何になるの?」とまじめな顔で聞かれた。「・・・メダカはメダカだよ」と笑いをこらえながら答えつつ、そんな歌あったねえ、わらべが歌ってたねえと思う。

illust34♪めだかの兄妹が 川の中 大きくなったら 何になる?
大きくなったら コイになる 大きくなったら くじらに 

夢がある。なんだかメルヘン。でも、最後はこう締めくくられる。

♪だけど 大きくなっても めだかはめだか スイスイ

夢はもろくも崩れ去り、現実がつきつけられる。一瞬切ない気持ちになるけど、でも納得。そうそう、メダカはコイでもくじらでもなく、メダカなのだ。それを知ることって大事。メダカにはメダカのよさがあるんだから。スイスイって泳いでるんだからさ。メダカ上等じゃん、と思う。

引用元:「めだかの兄妹」(1982年) 作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし

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