ひとりバスツアー

プロローグ
近ごろ、バスツアーが人気らしい。果物狩りや、食べ放題や、買い物ツアーなどいろんなツアーが出ているという。なるほど、休日を日帰りバスツアーで過ごすのも楽しそうだ。これは行ってみよう、ということで早速リサーチ。

バスツアーの思い出
07そういえば、 20代半ばの頃、冬の白川郷が見たい!と思い、1泊2日のバスツアーにひとりで参加したことがある。メインは冬の白川郷と金沢の兼六園、そして確かカニ鍋だったと思う。そのとき、ひとり参加は私だけで、他は全部、おばちゃんのグループで占められていた。白川郷に着くと、大型バスが何台もやってきて、これまたぞろぞろとおばちゃんたちが降りてくる。白川郷は予想以上に人気スポットで、道はおばちゃんで埋まり、一方通行しかできない状態になっていた。おばちゃんの行列に圧倒されたのが、白川郷の思い出だ。金沢の兼六園もおばちゃんに占拠されていた。写真を撮ろうにも、どの角度にカメラを向けてもおばちゃんが入り込んでくる。世の中にはこんなにもおばちゃんがいるのかと驚き、一生分のおばちゃんを見たような気がした。それが兼六園での思い出だ。そしてカニ鍋。広々とした店内の一角に団体様用の席が用意されていて、同じバスツアーのおばちゃんたちと席に着くのだが、私はひとり参加なので、ひとりぶんの小さな鍋がポツンと用意されていた。となりに座ったおばちゃんに「あらあ、おねえちゃん、ひとりなの?」と聞かれて「そうなんです」と答えたのが、他の参加者と口をきいた最初で最後だったような気がする。ひとりもくもくとカニ鍋を食べていると、あちらこちらで「うちのダンナがさ〜」「あら、うちのダンナなんてもっとひどいわよ」と、ダンナの悪口で大盛り上がりしていた。「うちのダンナ」というのは、おばちゃんの会話の枕詞なのか!?と首をかしげるほどに、みんなが皆、ダンナの悪口を言っていて、それがまた楽しそうなのだった。それが、カニ鍋の、そしてバスツアーの思い出である。

日本じゃないみたいな雰囲気

日本じゃないみたいな雰囲気

圧巻!百尺観音

圧巻!百尺観音

いざ出発!
気づいてみれば、前回のバスツアー参加から十数年。今回私が選んだのは、「初秋の房総絶景巡り第3弾!気軽にアジア旅気分&海鮮浜焼き食べ放題」という日帰りツアー。バスツアーは前日まで申し込みが可能なので、そういう手軽さもいい。なぜこのツアーを選んだかと言うと、行程に寺院が2つほど組み込まれていたからである。数日前に久々に会った友人と食事をしていたとき、「千葉にバスツアーにいくんだけど、一緒にどう?」と誘ってみたら、「内容が地味だね」と軽く断られた。そんなわけで、今回もひとり参加なんである。

当日は天気もよく、7時半に集合場所の丸ビル前に向かうと、ガイドさんと黄色いバスが待っていた。平日ということもあり、参加者は私を入れて9名。2グループと1カップル、そしてぼっちの私、という構成だ。運転手さんは張りがないと言っていたけれども、私は少人数のほうがうれしい。いざ出発!

山の上から見た絶景

山頂から見た絶景

鋸山 日本寺
途中、海ほたるPAで軽く腹ごしらえをして、バスに揺られて向かったのは楽しみにしていた日本寺。1300年も前に聖武天皇の勅詔をうけて、行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所である。といっても、実は私、この寺のことを知らなかった・・・。こんなすごいところがあるなんて驚き。

まるで日本ではないアジアのどこかに紛れ込んだような感覚になる断崖に囲まれた雰囲気いっぱいの道を歩いていくと、百尺観音が現れた。昭和41年に作られた意外に新しめの観音さんだが、その巨大な姿は圧巻である。

そこから急な階段を上って山頂の展望台についたところで、1時間半の間、自由行動となった。なんとこの日本寺、約10万坪も敷地がある。緑、緑、緑の中を歩くのは癒しにはもってこいだ。日頃のストレスがとけていくような気がする。

集合場所の大仏広場を目指して千五百羅漢道を下っていく。その名のとおり、道のあちこちに数えきれないほどの羅漢像が安置されている。これだけたくさんあると、一体一体を細かく見るというのは難しい。けれども、中に気をひかれるたたずまいをした像があるものだ。一心不乱に祈りをささげているひたむきな感じがする像とか、顔がえなりくんみたいな像とか。そういうのを見つけるのが、ひとつの楽しみかただと思う。

だいぶつさーん

1時間ほど散策してたどりついた大仏広場。ここには奈良の大仏よりも大きな大仏がいた。その大きさは31メートル。修理前は37メートルほどあったらしい。薬壷をもっている薬師さんだ。大きな大仏さんには青空がよく似合う。

それにしても、知らなかったとはいえ、こんなところがあるなんて、本当にびっくり。近ごろ、飢えているかのように緑を欲していた私にとって、もうこれだけで、このバスツアーは当たりだった。

涅槃仏萬徳寺の涅槃仏
さて、次に向かったのは、これまた大きな釈迦涅槃仏のある萬徳寺。16メートル、30トンのお釈迦さんがいい顔をして寝ていらっしゃる。涅槃仏は、お釈迦さんが入滅する様子を表していて頭は北を向いている。一般に亡くなった人が北枕というのはここから来ているが、北枕は風水的にはとてもいいらしい。ところで、この涅槃仏は人物が入った記念写真のみ許可される。私も記念写真を撮ったのだが、恥ずかしいのでトリミングしてしての公開。

大山千枚田
次に向かったのは、千葉県指定名勝の大山千枚田。 約4ヘクタールの急傾斜地に約375枚の田んぼが階段状に連なっている。この棚田を見てみたかったんだよな。ここも緑。一面の緑だ。こういう風景をみるとほっとする。

びわソフト美味!

びわソフト美味!

バスツアーグルメ
観光は早々に終わり、いよいよランチタイム。このバスツアーの目玉でもある海鮮焼き食べ放題へ!焼き放題メニューは、さざえ、あわび、ほたて、えび、ぶりのかまetcと充実している。のせ放題の海鮮丼も、まぐろ、サーモン、ねぎとろ、いかetcとこちらも結構な充実ぶり。貝類は焼くと爆発するおそれがあるのでザルをかぶせて焼く。途中でがまんできなくなって、別料金で生ビールを飲む。後日、友人に感想を聞かれて、「食べ放題っていってもさあ、思ったほど食べられないよね」と言いながら、私が盛った海鮮丼の写メを見せたら、「これ3人前ぐらいの盛りだよね」と笑われた。てへぺろ。

満腹で向かうは夢の花館。観葉植物いっぱいの温室である。ここで赤いドラゴンフルーツを食す。ドラゴンフルーツがサボテンの実とは知らなかった。消毒も何もしないで作られたというドラゴンフルーツの味は、キウイフルーツにも似ていておいしかった。私は好きだ。ラッキーなことに、時折やってくるというフクロウが止まり木にとまっていた。いつ見ても、フクロウというのはフォルムがかわいらしい。夜行性だからか相当眠そうにしていた。

ぼっちさて、最後は道の駅でお買い物。ひとりバスツアー参加の私がそのネーミングに心ひかれて買ってしまったのは、千葉の名産である落花生の焼酎「ぼっち」。落花生を収穫後にその木を野積みにしたものをぼっちと呼ぶらしく、それがネーミングの由来らしい。なあんだ。そっちのぼっちね。ってどっちだよ。

エピローグ
さて、途中で再び海ほたるへ寄り、帰路へ。少人数だからか誰ひとり集合時間に遅れることもなく、すべてはスムーズにいって、予定よりも早く到着。ガイドさんも親切だったし、予想以上に充実した一日を過ごせた。ツアーでもひとり旅気分が味わえるところもよい。バスツアーが人気なのもうなずける。手頃なツアーがあったらまた参加したい。休日の過ごし方のひとつとして、おすすめである。

うみほたる夕日

海ほたるで見た夕やけ

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