彼の気持ちを教えてください

IMG_1964新大久保を歩いていたら、亜土ちゃんこと水森亜土によるものらしき絵を見つけた。透明なガラスに描かれているところが、亜土ちゃんぽくてよい。

子どもの頃、ボーイッシュな服をまとったコケティッシュな雰囲気の亜土ちゃんが、両手で透明なアクリル板に器用に絵を描くのをテレビで見ていた記憶がある。当時、すでに子ども心にもおねえさんと呼ぶにはちょっと・・・と思うようなお年頃に見えたから、少し前に亜土ちゃんブームがやってきて今も健在なのを知ったとき、ひょっとして魔法使いなんじゃ・・・と思ったほどだ。

だいぶ前になるけれども、美容院で目にした雑誌で亜土ちゃんが読者のお悩み相談をやっていた。

20代を対象としたファッション誌だったからか、相談の内容は「恋愛」に関することで、確か彼からメールの返信が遅いとか、彼の仕事が忙しくて会う回数が減っている、というよくあるパターンのやつだったように思う。そして、亜土ちゃんへの相談は、「彼の気持ちを教えてほしい」というものだった。

ふつうはこういう相談がくると、恋愛エキスパートの肩書きを持つ人たちが「男っていうのは〜」とか、「彼はきっと○○と思ってるはず」なんて確信めいた感じで答えちゃっているのが大半なのだが、亜土ちゃんは違った。彼女は腹を立てていた。今で言う、激おこぷんぷん丸な感じが、文面からも伝わってきた。そして、亜土ちゃんは「あなたの彼氏に会ったこともないのに、私に彼の気持ちがわかるわけがない。そんなの自分で聞きなさいよ」と一蹴したのだった。

ごもっとも。目からウロコが落ちて、膝を打っちゃうくらい納得した。そりゃあ、そうだ。誰に聞いたところで、彼の気持ちは彼にしかわからない。そんなシンプルなことなのに、ついつい相談者の彼女と同じことをしてしまう。このメール、どういう意味だと思う? 連絡がないんだけど、どういうつもりなのかしら?って人に聞いてみたりして、でも答えは出ずに、ぐるぐると不安のスパイラルに入る。まるで、自分のしっぽを追いかけている犬みたいに。

今ふと、自分のしっぽを見つめてみて思う。

相手の気持ちを知ったところで、それは相手の気持ちであって、私にはどうすることもできない。いちばんたいせつなのは自分の気持ちだ。そして、それは亜土ちゃんに聞いたところでわかるはずもない。

どうしたいんだ、私?

私のなかのおっさんは、とりあえずビールといい、私のなかのこどもは、プリンが食べたいという。そして、私のなかのおとめは、そんなことしたら太っちゃうじゃん!と叫ぶ。

まるでカオス。

結果として、酒をひっかけ、酔った勢いで帰り道にコンビニでスイーツを買い、それをたいらげてしまったあと、ちょっとした罪悪感にかられつつ、とりあえず寝る。そうすれば、明日はやってくるから。

それがアラフォーの私のある一日。

亜土ちゃん、教えて。こんな私でいいかしら!?

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