1月2014

妖精の写真

パソコンのデータ整理をしていたら、何年か前に、知人からもらった「妖精の写真」が出てきた。fairy 解像度があまりよくないのが残念だけど、画面の左下に2人の妖精が写り込んでいる。

ここでアップするために妖精の部分だけ切り取ってあるが、元の写真にはひとりの女性がバースデーケーキとともに写っている。 妖精たちはおめでたい雰囲気につられて現れたのかもしれない。

妖精の写真というとイギリスの「コティングリー妖精事件」が有名だ。2人の少女が妖精たちと写っているとされる写真を『シャーロック・ホームズ』で知られる作家のアーサー・コナンドイルが本物だとしたところから、騒動が巻き起こったと言われている。

後年、当時の少女たちは写真が偽造だったことを認めるのだけれど、実際に妖精を見ていたこと、また5枚のうちの1枚には本当に妖精が写っているということについては、主張し続けたらしい。

その話を知ったとき、妖精の存在を信じるメルヘン少女だった私はワクワクした。

この写真を見せると、「本当だ。妖精だ!」と信じる人と、「合成でしょ?」と素っ気ない人に分かれる。 さて、あなたはどっちだろうか?

 

えんま堂のおばちゃんとみかん

数年前の冬、京都の千本えんま堂を訪ねた。

閻魔大王は、泣く子も黙る地獄の裁判官。怒っている。すごく怒っている。 嘘をつくと舌を抜かれると噂され、ひたすら怖いというレッテルを張られたりしているけれども、彼には彼なりの事情がある。亡者を裁き、罪人を地獄へ落とすことは閻魔大王の役目であるが、亡者に苦しみを与えることは罪となる。その罰として閻魔大王は日に三度、銅の煮え湯を飲まされるという拷問を受ける。それは、亡者が地獄で受けるどんな拷問よりも過酷だと言う。それでも、閻魔大王はこの世が良くなることを願って自分の役割を果たし続けるのだ。

それを知った時、捨て犬にエサをやっている不良少年を見たかのように胸がきゅんとなってしまった。 以来、すっかり閻魔ファンになった私は、方々の寺で彼を見かけるたび、「あたしはわかってるよ」と心でつぶやく。

そんな私にライバルが現れた。えんま堂のおばちゃんである。

拝観希望の旨を告げると、堂内に招き入れられた。3メートルもの閻魔像は、こぼれおちそうなほどの大きな目をむき出し、やっぱり怒っていた。 うっとりしながら、閻魔大王が好きなのだと私が告白すると、おばちゃんは「んまあ、きっと閻魔さんもあんたのこと好きや言うてはるわあ」と顔をほころばせた。歳は七十前後だろう。小柄で色白のおかっぱ頭。若々しくてかわいらしい人だ。彼女もまた閻魔大王ファンだった。「ひとり暮らしやけど寂しくない。閻魔さんのそばにいるから幸せ。生きてるのが楽しいの」と言って笑う。訪れる人があると、ご利益があるからと御下がりのみかんをひとつずつ渡していた。

そばにいるから幸せなんて、勝てないなと思った。私は自分の居場所をさがしあぐねていたし、どうしたら幸せになれるのだろうと迷ってばかりいた。そんな私の心の揺れをおばちゃんは感じ取ったようだ。別れの時、私の両腕をがしっとつかみ、じっと目を見て言った。えんま1

「あんた、その笑顔を忘れずにがんばらなあかんよ」 そして、みかんをふたつ、私の手に握らせてくれた。

スーパーや八百屋の店先にみかんが並ぶ季節になって、あの橙色を目にすると、おばちゃんを思い出す。 がんばらなあかんな、と思う。そして、木枯らしに身をすくめながらも、ちょっと暖かい気持ちになるのである。

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きよし

隣で車を運転していた父が、この曲を知っているかとCDをかけた。Milky Way Over McDonald Observatory 流れてきたのは、氷川きよしの『満天の瞳(ほし)』という曲だった。

昔、友人と「きよしといえば誰か?」という話になったことがある。友人は「そりゃ西川きよしでしょ」と言い張り、私は「西川きよしは、きー坊だよ。きよしといったら中条きよしでしょ」と譲らず、答えは出なかった。

とある用事があって中野サンプラザを訪れたとき、ものすごい数のおばちゃんがたむろしているのを見かけた。あまりにインパクトのある光景だったので、おばちゃんのひとりに、「今日、何かあるんですか?」と勇気を出してきいてみると、「きよしよ、きよし!」と答えが返ってきた。 「きよし? キー坊? 中条きよし? 中畑キヨシ?」

しばしの間を置き、おばちゃんの言うのが氷川きよしのことだと思い当たった。そう、氷川きよしのコンサートが行われるということで、ファンの人たちが押し寄せていたというわけなのだ。そこここでグループを作ったおばちゃんたちが女子高生ばりに盛り上がりをみせていた。 すげー、氷川きよし。きよしといったら、やっぱり氷川きよしかも、と思った瞬間だった。

♪ 満天の瞳が出会うとき 心と心は結ばれる

「この曲、結構いいんだぜ」と父がノリノリで運転をしている。 七十過ぎたおっさんにまでウケているなんて、恐るべし、氷川きよし。

♪ いつか 生まれかわっても きみをもいちど愛したい

YouTubeの映像に海外のファンからもコメントが寄せられていた。 インターナショナルだぜ、氷川きよし。

答えは出たようだ。

引用元:「満天の瞳」(2013) 作詞:村山由佳 作曲:大谷明裕

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photo by: Robert Hensley
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