12月2013

羊、羊、そして馬 〜 モンゴル料理店「シリンゴル」〜

羊

子どもの頃、焼き肉といえば、我が家で焼くのはマトンだった。 なぜなのか分からないけど、おそらく父の好みだったんだろう。 羊肉はくせがあるから苦手という人もいるけど、そんなわけで私も羊肉は好きだ。アイルランドでもよく食べた気がする。 でも、日本では羊肉はそれほどメジャーではないのが残念。 最近、街でよく見かけるケバブも、チキンでなくマトンだったら食べちゃうのになと思う。

さて、羊肉が恋しくなると行きたくなる店が巣鴨駅から歩いて数分の住宅街にある。都内で最初にできたモンゴル料理専門店といわれる「シリンゴル」だ。

モンゴルからは羊肉の輸入が認められていないので、この店では味が近いとされているニュージーランドから輸入しているそうだ。 この店のチャンサンマハという、塩ゆでした骨付きの羊肉は最高に旨い。

それが久々に食べたくなったものの、シリンゴルはおひとりさまでいくって感じの店でもないので、同僚たちを誘って食事会を開催した。

楽しみにしていたヤクのミルク酒は、夏限定ということで飲めず・・・、ということで、ウォッカのショットで乾杯することに。モンゴルというと酒はウォッカらしい。 お店の人に教えてもらったモンゴルのしきたりにならって、天と地、そして自分を清めたあと、一気に飲み干し、骨付きの羊肉と格闘する。

このお店、どの料理を選んでもハズレはない。独特の味わいのモンゴルミルクティもくせになるおいしさで、同僚たちにも大好評だった。

??-1左の写真は、羊の脳みそ。 テーブルに衝撃を呼び、数日間facebookをにぎわせたインパクト大の一品だ。 遊牧民にとっては羊が貴重な栄養源だから、あますところなく食べるんだろう。 味はどちらかというと淡白で、白子をもうすこしもっさりさせた感じというか、固めのムースみたいな舌触りだ。添えてあるたれや、岩塩で味付けして食べるとおいしい。

20時くらいになると、この店のシェフでもあるモンゴル人奏者による馬頭琴の生演奏が始まる。絵本でなじみ深い「スーホの白い馬」をはじめとして、モンゴルや日本の楽曲の演奏が20分ほど続くのだけれど、これがまた豊かさを感じさせてくれる時間なのだ。馬頭琴のはずむ音色に、馬が颯爽と草原を駆け抜けるイメージがわきあがってくるから面白い。

馬と言えば、目前に迫る2014年は午年。巳年は、にょろにょろとほふく前進という感じだったから、来年は颯爽と駆け抜けたいな。スピード感が大事よね、スピード感。

モンゴル料理店「シリンゴル」 http://shilingol.web.fc2.com/

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サンタクロースは本当にいるの?

Santa Waving Through a Circleサンタクロースを信じている子どもは意外と多い。もう高校生になった甥が小学校4年生ぐらいの時、サンタクロースに会ったことがあると言ったら「すげえ」とリスペクトされた。いや、うそをついたわけではない。本当のことなんだもの。

4歳の頃だったと思う。ある冬の朝、泊まっていた祖母の家で目を覚ましたら、祖母が「サンタさんが来たよ」と言って、キティちゃんのぬいぐるみを渡してくれた。サンタ? 聞けば、クリスマスにプレゼントをくれるおじさんらしい。世の中には、なんてステキなおじさんがいるんだろう、と幼心に思ったのを覚えている。

christmas treeそれから毎年、サンタクロースはやってきた。

ただ、たまに家族で出かけた大きな街のデパートの書店で見つけた本が欲しいのに、なぜか届くのは、違うタイトルの本だったりすることがよくあった。でも子どもながらも、向こうにも都合があるんだろうと、特に不満に思うこともなかったから、小学校3年生のクリスマスに枕元に置かれていた本がリクエストしたものとは違うことにも、さほど疑問は抱かなかった。それより、手紙の返事をもらえたことが衝撃だった。当時憧れていたヨーロッパの空気をまとったサンタクロースからの手紙に心が躍った。しかし、私の期待はみごと裏切られた。読んですぐに、ああ、この手紙の主はお父さんだ、と思った。筆ペンで達筆な続け字で縦書きされた“和”な文面は、私が描いていたサンタクロースの西洋のイメージとはまったく結びつかなかったし、筆跡からして父が書いたものに違いなかった。小学校3年生とはいえ、そのくらいの洞察力は養われていたんだと思う。

こっぱみじんに夢打ち砕かれ2年ほど経ったある日、「サンタクロースは本当にいるみたい。フィンランドって国にいて、手紙を書いたら返事をくれるって、テレビでやってたよ」と母が教えてくれた。衝撃的だった。テレビに映ったと聞くだけで信憑性があったし、フィンランドというなじみのない遠い国にいるらしいから、実際に彼が私のもとを訪れたことがないことに納得もいった。何より、サンタクロースが実在するということが私にとっては重要だった。

彼に手紙を出そうと思い立った私は、学校からの帰り道に友達を連れて郵便局へ行き、「フィンランドまでの切手はいくらですか?」と窓口で聞いてみた。ところが、答えが返ってくる前に、友達が大きな声で「サンタクロースに手紙を出すんだよね!」と言ってしまったのだ。それを聞いて、そこにいたおとなたちが一斉に笑った。あまりの恥ずかしさに、切手の金額も聞かないまま郵便局を飛び出した。そして、結局、サンタクロースに手紙を出すことはなかった。

summer #finland #instalike #photooftheday #instagood #gorgeous...それから10年以上経った23歳の夏、留学先のダブリンで出会ったフィンランド人の友人に誘われてフィンランドへ旅行した。彼女の当時のボーイフレンドがロヴァニエミの出身だったことから、その街にあるサンタクロース村を訪れる機会に恵まれた。そこにサンタクロースがいた。大きくて、すごいヒゲをたくわえていて、椅子に座っている彼の膝にのせてもらったら、もうおとなだったけれど、泣きそうになった。いつの間にか子どもの頃の夢がかなったのだった。こんなふうに夢って思いがけずかなうことがあるんだなあと思った。「これは秘密なんだけど、サンタクロースは実は2人いるんだよ」という友人のボーイフレンドの暴露に、頭では“シフト”という大人の事情を理解する一方で、気持ちは子どもの頃に戻ったように高揚してふわふわしていたように思う。だからなのか、何を話したかあんまり覚えていない。ただ、サンタクロースは本当にいろんなことを知っているんだなあと感心したことと、「酒は好きか」と聞かれたことだけが記憶に残っている。

「サンタクロースなんて、本当はいないんだよ」と言う子どもですら、「サンタクロースはいるよ。すごく物知りなんだよ」と教えてやると、ちょっと安心したような、うれしそうな顔をする。多分それは、私の言葉に説得力があるからだと思う。だって、本当のことなんだもの。

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シングル女子よ、クリスマスは巣鴨へ行け

クリスマスが今年もやってくる。クリスマスツリーの飾り付け

もうちょっと若かった頃は、「今年どうする〜?」「やだ、予定ないよ〜」的な 自虐的なやりとりを楽しんでいる面もあったけれども、 アラフォーとなると、もはやそんなやりとりもなくなる。

クリスマスって、子どもの頃は大好きで待ち遠しかったのに、 いつぐらいからか、商業的でやたらとロマンチックな雰囲気に煩わしさを感じるようになった。

いや、いたたまれなさというか。

仕事で訪れたお台場の夜景がロマンチックすぎて そそくさと退散した感じに似ているかもしれない。

でも、こんなことを感じているのは私だけではないだろう。

sugamo,tokyo japan / 巣鴨地蔵前「クリスマスどうしよう!?」というセリフをシングル女子が口にしたとき、私は「巣鴨へ行け」とアドバイスすることにしている。

巣鴨には、地蔵通りがあるからだ。 そう、お年寄りの竹下通りとの呼び声高い、あの地蔵通りである。

何しろ、4のつく日は通りにある「とげぬき地蔵」の縁日なのだ。

特に12月24日は、クリスマス・イブではなく、お地蔵さんの縁日ということで、 たくさんの露天や人で盛り上がっている貴重なスポットなんである。

赤といえば、クリスマスの赤ではなくて、 “世界初”の赤パンツ専門店「マルジ」で売っているパンツの赤なんだから。 この赤パンツは、はくと元気になるということでお年寄りに大人気だ。

地蔵通りに行けば、「え、クリスマス・イブってなんですか!?」的な巣鴨 Sugamo 気分が味わえること請け合いだ。

あそこに遊びにくるお年寄りはみんな元気だから、通りは活気に満ちている。 パワーストーンを売る露店の軒先で、70は超えているかと思われるおばあちゃんたちが感慨深そうに話していた。

「この石ができるまでに、何万年ってかかるんですって。 あたしたちなんか、まだまだよねえ」って。

私なんてひよっこである。 人生まだまだ捨てたもんじゃないかも、と思える瞬間だ。

巣鴨の地蔵通りですっぽんを食べたクリスマス・イブは、 今も記憶に残るなかなか乙なものだった。

まあ、クリスマスに限らず、巣鴨はなかなか楽しめる街なので、ぜひ訪れてみてほしい。

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