11月2013

カオハガン島旅行記 エピローグ

三日月 セブ発の早朝の飛行機に乗るため起床時間は3時。 スタッフが起こしに来てくれる前に目が覚めたら、部屋の床に犬が寝ていてびっくりした。よく母屋のバスルームに横たわっていた大きな黒い犬だ。私が帰るってことが分かったのだろうか。

さて、起き上がると、二日酔いしていることに気づいた。 昨日の晩、調子にのってサルポをつまみにUさん家のお父さんとボンベイ・サファイアを飲み過ぎた・・・。

だるい体をひきずりつつ、真っ暗な中、ロッジを出ると、スタッフの人たちが待っていてくれた。 彼らに見送られて、Mちゃんとボートに乗り込んだ。 さよなら、カオハガン島。

真っ暗な海の中をボートが進む。 再び、『ライフ・オブ・パイ』の世界。 三日月がきれいだった。

マングローブ

マングローブ

カオハガン島は、「何にもなくて豊かな島」と呼ばれている。 人々は貧しいけれどもみんな楽しそうに笑っている。家族がいるこの島が大好きだとみんなが言う。

この島で過ごすと、豊かさや幸せについて考える瞬間があると思う。 「日本人は何でも持っているけど、幸せじゃないんだよね」と島の若い子に聞かれた。そう言う日本人が多いらしい。 でも、本当にそうなんだろうか? それって常套句みたいなもので、ただ幸せを感じる感覚が鈍っているだけなんじゃないだろうか? 私自身、幸せって何なのかを考えるべきだなと思った。確かに感覚が鈍っている気はするもの。

そして、この島でゆっくりとすぎていく時間の中で改めて感じたのは、何か変化を起こそうと思ったら、それだけのエネルギ—がいるんだなっていうこと。

日本へ戻った次の日から仕事だったこともあって、急速に日常生活に引き戻された。長いこと日本を離れていたような気がするのに実際は数日しか経っていないのだった。あの島で過ごした日々が幻のようにさえ感じられた。足に残された数えきれないほどの虫さされのあとだけが妙にリアルだ。

カオハガン島、もう一度行きたいかと言われたら答えはイエス! ただ、今回の旅が最高の旅になったのは、一緒に過ごしたUさん一家とMちゃんの存在が大きかった。 すばらしき出会いに心から感謝。

アート終わり

photo by: detsugu

カオハガン島旅行記 4日目

島で過ごせる最後の日。村の中をぐるっと回ってみる。 ところどころにあるお店が、いい雰囲気をかもしだしている。

お店1 お店4

この島の人口構成はピラミッド型だそうで、子どもが多い。何度か顔を合わせていると名前を覚えてくれて、人懐っこく寄ってくる子もいる。

ちびっこ1 ちびっこ2 CMみたい おねえさん

キルトを縫っているおばあちゃんがいた。この島の現金収入の3分の1が島の女性たちが縫うカオハガンキルトだそうだ。島にはキルト小屋があって、そこで女の人たちがキルトを縫っている。 私も、お土産に子どもたちが縫ったキルトを何枚か購入した。

キルトのおばちゃん キルト

この日の午後には磯歩きに出かけた。

浅瀬の海を歩くと、ウニにヒトデにナマコと、いろんな生き物がすぐに見つかる。でもどれもこれも食べられるわけではないのが残念。甘食みたいに見えるヒトデとか。一方、かなり見た目はグロテスクだけれど、美味なのがサルポ。生でもいける。誰かが磯歩きにでかけた夜の食事にはサルポが出る。ビネガーで野菜とあえてあって、コリコリした食感がたまらない。この島を訪れたさいには、ぜひ食べてみてほしい。

これがサルポ。美味。

これがサルポ。美味。

ヒトデ ヤドカリ

磯歩きをしたあと、となりのロッジのハンモックを借りてちょっとうたた寝。賞味45分くらいだったような気がするけれども、天にも昇るような気持ちよさだった。

ハンモック

この日は、サキバーへ予約を入れていた。それまでの時間、ちょっとカフェへ。カフェアート

この島には、カフェもある。なんと、あのジャコウネコの糞からとれる幻のコーヒーが飲めるのだ。フィリピンで作られる物は、「コピ・ルアク」ではなく、アラミド・コーヒーとかシベット・コーヒーと呼ばれるらしい。注文してから実を取って絞り立てを飲ませてくれるココナッツミルクが100ペソで、このコーヒーは1杯600ペソだから、高価だということが分かってもらえるだろう。

幻のコーヒーはまろやかな味がした。そんなに繊細な味覚は持ち合わせていないけれども、深みはあるような気が・・・した。

この島で時間を過ごすなら、このカフェは憩いの場所になること間違いなしだ。 私が勝手にカオハガンの松崎しげると呼んでいるおじさんに会えたらラッキー。ギターを弾きながら日本のポップスやらビートルズやらビサヤ語の歌を歌ってくれる。

ワンコ

さて、Mちゃんと私の最終日でもあるこの日のサキバーはかなり盛り上がった。短いながらも一緒に時間を過ごしてすっかり打ち解けていた親子3人とMちゃんと私たち。お母さんのYさんはなんと私と同郷で、ローカルな話で盛り上がったり、ほろ酔いのお父さんが弾くギターに合わせて、忌野清志郎の歌を熱唱したりした。

そうそう、ラムをカラマンシージュースで割ったカラマンシーラムも美味しかった。氷のありがたさをしみじみと感じる。

心から楽しいと思える日々を過ごしたのは、本当に久しぶりのような気がした。と同時に、めっちゃ楽しい〜!と心から思えていることにどこか驚いている自分がいた。

濃密な時間がゆっくり流れていくのを感じていた。ここでの日々がしぼりたて果汁みたいに、余計なものがなくてシンプルだからかもしれないなあ。

カラマンシーラム

つづく。

カオハガン島旅行記 3日目

島には魚釣りのほかにも、いくつかのアクティビティが用意されていて、スタッフにお願いすると手配してくれる。この日は午前中はシュノーケリング、午後はココナッツオイル作りをやってみた。

海から見たカオハガン島

海から見たカオハガン島

シュノーケリングには、前日の夜に到着した親子3人のご一家と、Mちゃんと全員で参加。 この島は珊瑚礁に囲まれていて、保護にも力を入れていているのだそうで、さまざまな珊瑚を見ることができる。あとでMちゃんに何がいちばん楽しかったか聞くと、シュノーケリングと言っていたけれども、私は最初の期待値が大きすぎて、感動がみんなに比べて薄かった感は否めない。ただ、海でぷかぷか浮かんでいるだけでも気持ちよかった。体がだいぶほぐれた。

午後、ココナッツオイルを作りに出かけたら、待っていたのは昨日の漁師さんだった。というわけで、あのちびっこたちとも再会を果たす。

さて、ココナッツオイルの作り方をご紹介しよう。

1. ココナッツの皮を剥く。ココナッツジュースを飲んでもよし。 2. 中身を削り取る。 3. 絞ったココナッツミルクを煮詰める

ココナッツ ココナッツけずる ココナッツミルク ココナッツ煮る

オイル

すると、あら不思議、透明なオイルができるのです。

出来上がり!

出来上がり

私たちは、スキン用の透明なものを作ったけど、これに少しこげめをつけると、食用のココナッツオイルになる。バナナとかアイスクリームにかけて食べると、コクがあっておいしい。といっても、私はバナナアレルギーだから、バナナは試せなかったけど。

このココナッツオイル作りは楽しかった。女性にはぜひおすすめしたい。

海辺

オイル作りのあとはみんなで砂浜へ。

私たちのお目当ては、でっかいシャコだ。この島のベストスポットともいうべき浜辺の一角だけは宿泊客以外の観光客も入ることが許されている。そこにいくつかのお土産屋さんがあって、足を踏み入れると壮絶な客引きが繰り広げられる。ここに山盛りになっているいろいろな種類の貝やら、アワビやらを食べてみたいと思いつつも、出される食事がおいしくていつも満腹なのと、さすがにひとりではこの客引きをかわすことができなそうだったのとであきらめていたのだが、この日みんなを誘って行ってみた。

巨大シャコとアワビ!

巨大シャコとアワビ!

そしたら、やたらと愛想のいいおじさんが寄って来て、シャコとアワビを食べたいなら店から調達してやると言う。それで、おじさんについていってみると、店というのはいけすのことだと判明。巨大シャコとアワビを人数分購入すると、おじさんが焼いて持って来てくれた。しかも、冷えたビールまで調達してくれた。さんさんと太陽の照りつける浜辺で飲むサンミゲル、最高!シャコもアワビもめちゃくちゃ旨かった。まさに気分はパラダイス。

サン・ミゲルそのあと、日が暮れるまで海辺でのんびりだらだらと時間を過ごす。母屋で飼われている兄弟犬の3匹もやってきてたわむれていた。

どの日も雲がかかっていたけど、夕日はきれいだった。東京で過ごしていると、あんまり夕日を見る機会もない。でも、こうやって夕日に見とれることができる心の余裕って大切だなあと感じた3日目だった。

 夕日とみゆちゃんつづく。

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